Eのコードが疾走を続ける
うすむらさき色の午後は夕陽に向かって突っ走る
雨がしとしと降りはじめたよ
すりがらすになっちまった俺の眼鏡に
いくつもの信号機がからふるにうつるんです
セーラー服の女の子 自転車に乗って ぬれて帰るのかい?
はずかしそうに水たまりをよけながら
胸さわぎの 放課後かい?
自分の存在価値や おれたちの意味ってやつに
くだらない ちっぽけな エリアの中で しがみついて
たいくつなこと 考えて 気がつくと雨はやんで
夕陽に染まる 赤い部屋
何故かいまのおれの 気分に ぴったりだった
街の中へ消えてゆく 感傷の風景を俺はずっと見ていた
雨あがりの道路は そんな俺を笑うように きらきら光っていた